作品の展示やパフォーマンスを行う、美術館でも画廊でも文化施設でもない独立した場所・空間をオルタナティブ・スペースと呼びます。
TAP magazineでもたびたび紹介している豊田のオルタナティブ・スペース「Art Base Coromo」が、蒲郡市にあるオルタナティブ・スペース「Mikawa Art Center[MAC]」と連携し、
気鋭の作家2名による展覧会”Unformed room”を開催します。
タイトルの”Unformed room”を直訳すると、形を持たない部屋。
Art Base Coromoは街中にあるアパートの1室、Mikawa Art Centerは和菓子屋の店舗を改築し、個人住居とアートスペースにした建物です。
本来の形からは変化を遂げた2つのスペースが、ジャンルにとらわれない緩やかな受け皿としてこれからも存在していきたいという思いが込められています。
そのタイトルに呼応するように、作品を展示する2名の作家も「既視感の可笑しさ」と「偏見のおかしさ」といった、普遍を疑うような感覚を元に空間を作り上げます。
2つのスペースのこれからを想像する展覧会になりそうです。
《出展作家》
森本真由(もりもとまゆ)
1998年愛知県豊橋市生まれ、名古屋市拠点。
万年反抗期。凹凸な社会に対してとても憤りを感じている。
大学では、アートコミュニケーションを通して、社会の様々な関係性をフラットにする研究を行った。
そのためには、構造を変えることよりも、個人的な気持ちをセラピーしたり、人々がフラットな視点を持つことが課題であると考えている。
作品を体験することで、その作品コンセプトの当事者であれば気持ちがセラピーされたり、非当事者であればフラットな視点に気がつくことができたりなど、他者同士がメディアを通じて繋がることのできる場づくりを行っている。
主な展覧会に、2019年「ART Farming(長者町)」、2021〜2023年「とよたまちなか芸術祭(豊田市)」、2023年「とよはし都市型アートイベントsebone(豊橋市)」など。
さいとうえな
1999年、宮城県石巻市生まれ。
名古屋大学大学院情報学研究科に在学。
2021年から匂いとアートについて研究しながら、嗅覚芸術の制作をしている。
作品と鑑賞者の間のコミュニケーションに関心がある。
その場づくりのために展覧会の企画、キュレーションも行っている。
主な展示は、2021年11月アートプロジェクト「ARTAOTA」(九条湯,京都市)、2022年10月「とよたまちなか芸術祭」(豊田市)、2023年4月「ケルベロスセオリー Fluid House」(See Saw gallery,名古屋市)。
※初日の9月9日(土)には、出展作家によるオープニングトークがあります。
日程 | 2023.9.9 sat
時間 | 17:00-18:30
場所 | Art Base Coromo ( @art_base_coromo )
住所 | 愛知県豊田市元城町1-51
出展作家 | さいとうえな・森本真由
進行 | 山岸大祐(Art Base Coromo)
会期:2023年9月9日(土)~10月15日(日)
【豊田会場】Art Base Coromo (豊田市元城町1-56 CASA CEDRO DUE 202)
@art_base_coromo
開館日:会期中の金・土・日 13:00-18:00
ただし、9月18日(月)と10月9日(月)は開館
【蒲郡会場】Mikawa Art Center(蒲郡市上本町7-5)
@mikawaartcenter
開館日:会期中の土・日 10:00-17:00
ただし、9月18日(月)と10月9日(月)は開館