古美術・骨董を通じて、青山二郎氏、秦秀雄氏、白洲正子氏等の先達と実際に相見えた数少ない賞鑑家、故大久保裕司氏。その蒐集品は、日本の古代から近代までの陶磁器、ガラス、木工、金工、民間仏や小道具、朝鮮時代の諸工芸品から西洋アンティークまで幅広い内容で形成されています。
大久保氏は壺なら壺、猪口なら猪口というように、順を追ってものを集め、それを並べたり、研究したりする蒐集家ではありませんでした。歴史や思想には基本的に全く興味がなく、ものを理解するのに必要なのは感性であり、知識などは百害あって一利なしと常々言っていたといいます。
ここに展示されるものたちは、大久保氏の眼前に顕れ立ち、彼の心奥を強く揺らせたものたちです。大久保裕司氏という一人の賞鑑家が、洋の東西を問わず、飛鳥時代から近代に至るまで、自らの感性の赴くままに求めた美しい蒐集品の数々をぜひご覧ください。出品点数は約500点です。
[同時開催]
森のアート展Vol.21 「ゆきて たずねる こえ 植村宏木展」
会 場:豊田市本多記念民芸の森(愛知県豊田市平戸橋町石平60-1)
会 期:7月16日(火)~9月28日(土)
観覧料:無料
日時:2024年7月13日(土)~9月23日(月)9:30~17:00
月曜日休館(9月16日、23日は開館)
場所:豊田市民芸館 第1・第2民芸館(豊田市平戸橋町波岩86-100)
参加費:一般:500円 高大:300円
中学生以下と豊田市在住の70歳以上、障がい者は無料(要証明)
※その他減免は展覧会ページをご確認ください。
主催:豊田市民芸館
共催:中日新聞社