本展は2020年に日本民藝館で開催された展覧会を再構成したもので、日本民藝館創設者の柳宗悦(1889-1961)のアイヌコレクションと、染色家・芹沢銈介(1895-1984)のアイヌコレクションが紹介されます。併せて、「アイヌを最上の姿で示した展覧であった」と柳が評した1941年の「アイヌ工藝文化展」が一部再現されます。
また今回、2023年に豊田市民芸館と日本民藝館に寄贈された髙松静男コレクションも、多くを初公開します。
オヒョウやイラクサなどの靭皮繊維で織られた衣裳、本州から渡った古い木綿に切伏や刺繍を施した衣裳、そして幾何学文様が魅力的な刀掛け帯、アイヌ玉の首飾り、儀礼の際に用いられる木製のイクパスイなど、アイヌの手仕事には細部にまで豊かな想像力や深い精神性、そして卓越した造形力がみなぎっています。柳がアイヌの工芸から受けた「真実なものへの強い感銘」が感じられる展覧会です。
[関連企画]
<記念講演会>
日時:
①11月23日(土)午後2時-3時30分
②12月7日(土)午後2時-3時30分
演題:
①「アイヌ工芸ことはじめ」
②「アイヌと民藝」
②は北海道大学アイヌ・先住民研究センター巡回講座として共催
講師: 山崎 幸治氏(北海道大学アイヌ・先住民研究センター センター長)
聴講: 無料(ただし会期中の観覧券提示必要)
定員: 先着50名(事前申込み不要)
[同時開催]
「アイヌの生活 -髙松コレクションを中心に-」
会場: 豊田市民芸館 第3民芸館
観覧料: 無料
日時:2024 年10月12日(土)-12月15日(日)
場所:豊田市民芸館 第1・第2民芸館 (豊田市平戸橋町波岩86-100)
観覧料:
一般 800円 高校・大学生 600円
中学生以下と豊田市在住の70歳以上、 障がい者は無料(要証明)
※その他減免は展覧会ページをご確認ください。
主催:豊田市民芸館
共催:中日新聞社
後援:公益財団法人アイヌ民族文化財団
協力:日本民藝館、静岡市立芹沢銈介美術館