豊田市小原地区は、秋に紅葉と同時に楽しめる小原四季桜が有名です。
小原に行くなら、「豊田市小原和紙のふるさと」(以下、和紙のふるさと)にも足をのばしてみませんか。
小原地区では室町時代から伝わる紙漉きの技術があり、豊田小原和紙工芸として、今も受け継がれています。
私が行った11月上旬、和紙のふるさとでは紙にまつわる展覧会、「豊田国際紙フォーラム」(以下、紙フォーラム)のプログラムで作品展が開催されていました。
四季桜が咲き始めのころでしたが、山間部だからか少し肌寒かったです。
紙フォーラムの作品展は和紙のふるさとの敷地内にある各施設で開催されていました。
小原和紙美術館で開催している「豊田小原和紙工芸会展」、「藤井達吉展」、「豊田ゆかりの作家セレクト展」と、和紙と漆工房で開催している「和紙の遺伝子展」の4つです。
敷地内は自然豊かな森と遊歩道があるので、各施設を散歩しながらめぐるのもいいですね。
和紙工芸というと、ちぎり絵のようなものを想像していましたが、平面作品から立体作品まであり、こんなに和紙で斬新な表現ができるのか、と驚くほど多彩な作品がありました。
中には和紙で作ったと言われないとわからない重厚な棚の作品もありました。
和紙工芸体験館では、紙漉きなどの体験もできます。
施設内には体験コーナーのほかに、様々な色や大きさの和紙や、グッズを手に入れることができます。
先ほどの作品と負けないほど鮮やかで斬新な柄の和紙も購入できます。
スタッフの方によると一番人気は御朱印帳だそうです。
どれも色合いが可愛く、選ぶのに時間がかかりそう。
手漉き和紙のため、同じ柄はひとつもないということが人気の一つかもしれません。
水に強い和紙で作ったポーチや小物もあります。
とよたデカス芸術祭のプロジェクトでも、小原和紙で作った服(!)を着てダンスをする映像作品や、自宅で小原和紙を漉くことができるキットを販売する企画など、小原和紙を使ったプロジェクトが多く実施されているそうです。
小原和紙の魅力がもっと広がってほしいですね。
もう一つチェックしておきたいのが、秋季限定で購入できる四季桜スイーツです。
今年は小渡のお菓子処「松栄軒」さんとコラボレーションした、四季桜の葉入りのマドレーヌやクッキーは小原らしさがでています。
四季桜茶は、名古屋市の覚王山にある「えいこく屋紅茶店」とコラボレーションし四季桜の葉がミックスされています。
シキザクラ飴のパッケージは和紙のふるさとならではのお土産で、小原にゆかりのある藤井達吉の図案からとられています。
帰り道はスイーツばかりに目が行ったことに反省しつつ、次回は紙漉き体験もやろう、と計画を練って和紙のふるさとを後にしました。
あいちトリエンナーレのボランティア参加をきっかけに、現代アートの沼にはまりました。
あいちだけでは飽き足らず、全国の芸術祭から、海外の芸術祭まで見に行くようになりました。
全国の芸術祭サポーターと交流する「全国芸術祭サポーターズミーティング」に参加し、
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