REPORT/COLUMN
REPORT|TPAC 開催レポート「木のあらわれー木彫と木工ー」に出没しました!
森かん奈(TAP magazine編集部)

TAP magazine主催の動くアートセンター「TPAC(とよたぷらっとアートセンター)」。
今回は猿投棒の手ふれあい広場にやってきました。
この日は、猿投棒の手ふれあい広場の敷地内にある豊田市棒の手会館で『猿投山麓文化交流事業 No.4「木のあわられ」-木彫と木工-』が開催されていました。
 

 
会場の豊田市棒の手会館の常設展示では、県の無形文化財である棒の手の歴史について、また実際に演技で使用される道具などをみることができます。
特別展示室で開催される「木のあらわれ」の展示には朝早くにもかかわらず、遠方からいらっしゃる方が多くいらっしゃいました。
 

 
こちらは白水ロコさんの作品です。幻想世界の生き物を表現しているようですが、木という素材を用いることで、どことなく温かみのある世界観を感じます。
 

 
展示を訪れたお子さんは早速、樋口一成さんの木のおもちゃの展示作品に夢中になっています。
おもちゃの不思議な動きにつられて大人もつい遊びたくなってしまいます。
滑り台のような形状の台の上から、木の部品をすべらせて遊ぶシンプルなつくりですが、部品の形や組み合わせによって滑るスピードや滑る時の動き方が違ってきます。
 

 
シンプルであるからこそ「次はこの部品を使ってみよう」「逆向きに滑らせてみたらどうかな?」など発想がどんどん生まれてくるようです。
気づけば私たちも真剣に考えながら遊んでいました…
 

 
そして来場者の中には3 回以上来ているというリピーターの方も!少し感想などをインタビューをさせていただくことに…
 

 
-こんにちは、特別展示のリピーターさんと伺ったのですが、どんなところが見所ですか?
「職業柄木材に詳しいので、多くの作品が木目を模様としてみせているところがとても興味深いです。
木目をみることで、実はその木の一生がわかるのです。
木目の色が濃くなっているところは台風や寒波があった時に木肌が影響を受けた印なんですよ。」
 

 
柄澤健介さんの作品を見ながらお話をきいていると、確かに木目に濃淡があることがわかります。
木目のグラデーションも模様としてさらりと見てしまっていましたが、実はそんな意味があったなんて…
これから木工作品をみる目が変わりそうです!
 
TPAC 開催中、猿投棒の手ふれあい広場の担当者の山内さんとお話しする機会がありました。
山内さんはもともとは音楽関係の仕事をされており、現在は豊田市棒の手会館で「猿投山麓文化交流事業」を推進しながら、螺貝(ほらがい)の演奏家としても活躍されています。
 
-今回の猿投山麓文化交流事業とはどのような事業なのでしょうか?
「豊田市には使われていないけれど魅力的な施設や場所が多いと思います。
今までそのような場所の再活用やアフターケア事業を行ってきました。
猿投山麓文化交流事業はその一つで、猿投山を囲む地域の作家や文化的な活動をしている皆さんが企画を通して交流できないかと考え、自主企画を続けています。
これから場所を活用して拠点となるような仕組みづくりをしていきたいですし、猿投山麓文化交流事業をもっと地域に浸透させていきたいです。」
 

 
-素晴らしい…ぜひ地域に根付いて行って欲しいですね!これからはどのような企画を行う予定ですか?
「3月15-27日にかけてに猿投農林高校の学生さんたちの写真展を開催するのですが、その際に猿投の桃農家さんにご協力いただいて集めた桃の花を生けて同時期にロビーに展示する予定です。
毎年たくさんの剪定された果樹の枝が廃棄されるのですが、まだ蕾がついている枝は生けておくととても綺麗に咲いてくれるんですよ。
5年ほど続けている事業になりますが、剪定後の枝を何かに生かせないかと考え、企画に合わせて展示することにしました。」
 
 
山内さんのなんとも素敵な発想に感動しました。
写真展についての詳細情報は猿投棒の手ふれあい広場公式サイト等をご覧ください。
ちょうど桃の花が咲く時期の開催ということで、猿投地区に広がる一面の桃の花を楽しみながら、豊田市棒の手会館にて展示と自然のコラボレーションも体験してみてはいかがでしょうか?

森かん奈(TAP magazine編集部)

博物館や古美術商など様々な視点からアートを見てきました。博物館とおでんは似ているような気がします。
いろんな人やモノが一緒に存在している空間って面白い、その面白さを伝えるにはどうしたら良いか。
日々ゆるゆると考えています。おでんの出汁の様な存在になりたいです。

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