忙しい日々を過ごしていると行動パターンが限定されがちですが、視線を上げて街をぐるりと見渡してみると意外と近くに存在している神社。
お世話になるのはお正月の初詣でくらい?
よくよく考えてみると、いつからそこにあるのか?何のため?
信仰心とかないけど、常に綺麗に掃除がされて、美しく手入れされた樹木が敷地内にあったりして、誰かがずーっと管理している場所って何だか愛おしくないですか?
今回訪れたのは「児ノ口社」。
国道153号線を豊田市駅よりちょっと北へ上がった場所に木々が生い茂る「児ノ口公園」があります。
さまざまな種類の大きな樹木に覆われており「入っていいのかな?」と不安になりますが、公園の中は広くて緑のほかに池や川、橋などがあります。
春は桜、梅雨の時期は紫陽花、秋には真っ赤な紅葉が目に着きます。
周辺は車通りの多い道路に住宅や背の高い建物があるため、自然とのコントラストが際立ちます。
そんな公園を奥に進んでいくと、小さな石の鳥居が出現します。
広々とした公園の森から鳥居、狛犬、灯籠と石に囲まれた世界です。
その奥に神楽殿、小さな本殿があります。
由来を探しましたが文字が薄くなって読めませんでした。残念!!
本殿に向かって右側を見ると、大きな石垣があり「児子口古墳」と表記されています。
2,000年以上前、第11代天皇の皇子「落別王(おちわけのみこ)」のお墓とのこと。
ただ古墳は公式に認められたものではないようです。
「落別王」初めて知りました。
ざっくりこの地方で活躍された皇族の偉い人、という感じでしょうか?
古事記に名前が出てくるそうでびっくりしました。
神社に祭られているのも落別王だそうです。
児ノ口という名称からお子様の口、小さいものというイメージを勝手に持っていました。
創建は不明ですが、実はかなり歴史ある神社ということがわかりました。
豊田市駅からも近く交通量の多い国道が隣にあるのに、古代ロマンを感じさせる神社に緑豊かな公園。
のんびりするのにとても良い場所だと思いました。
美術・芸術は詳しくないけど、人が作り上げた『何か』を見るのが好きです。よくまちをウロウロしています。
名古屋グランパスと豊田スタジアムを愛するフツーの主婦。フットワークの軽さと重さを兼ね備える極端なタイプ。