「市内にはどれくらいの神社があるんだろう?」と、つらつらウェブサイトで検索していたら、見たことのある字面を発見しました。
寺部町にある「守綱神社」
もりつな。
人の名前っぽい。
どこかで見たことあるような、ないような。
・・・見たことあった!NHK大河ドラマ「どうする家康」に出てた徳川家康の家臣「渡辺守綱」!!
渡辺守綱は現在の岡崎出身で若いころから徳川家康に仕えた武将。
江戸幕府開府後は寺部城で過ごしたそうです。
「どうする家康」では木村昴さんが演じていましたね。
これは2023年中に行って見ねば!
守綱神社は、市街地から矢作川にかかる高橋を東へ越えた先の住宅街に、森を従えてありました。
道路からは視界を遮るものがなく、大きくも小さくもない鳥居の奥に本殿まで見通せます。
第一印象はシンプル。
神楽殿も狛犬もありません。
大河ドラマの印象からかもうちょっと華やかなイメージを持っていたので少し拍子抜けしてしまいました。
神社前にある看板を読むと、明治13年(1880年)に創立ということで意外にも新しい。
亡くなって260年経って創立されるなんて、渡辺守綱は慕われていたのでしょうか。
神社の右奥に平らな広い土地が見えたので、道路に戻りその土地の反対側に回りました。
すると生垣の木にのぼりが埋まっていて(笑)、寺部城址の案内がありました。
寺部城は、1400年代の後半に築城され、江戸幕府開府後の1618年から渡辺守綱が陣屋として居城していました。
現在では建物の基礎であっただろうものが残っているだけです。
この城は、室町時代に地元の豪族により建てられ、時を経て徳川家康と共に戦った有名な家臣が入城。
さらに時間が流れ、その家臣の神社を城址近くに建立させたというこの地域の歴史が見てとれました。
加えて、守綱神社から東へ歩いて5分ほどのところに守綱寺(しゅこうじ)というお寺があるとのこと。
守綱様大人気!
守綱寺に向かっていくと、まちの雰囲気がちょっとだけ古めかしく感じます。
こちらはお寺なので、鳥居の代わりに石の門があります。
その横の掲示板に「どうする家康」と渡辺守綱役の木村昴さんのポスターがさりげなく貼られていました。
守綱の菩提寺で1639年に創建。
守綱のお墓などもあります。
ほかにも守綱の肖像画や豊田市の指定文化財が数多くあります。
奥に進むと立派な山門があります。
手入れされた庭木や花が咲くような植物に囲まれています。
神社は自然に育ったような大きな木々に囲まれていたので、随分と雰囲気が違います。
今回守綱神社、守綱寺周辺を歩いてみたのですが、これ以外にもこの周辺にはお寺や大きな八幡宮があり、道に古い灯篭や街道名が載った道案内があるなど、かなり歴史散策が楽しめる場所です。
美術・芸術は詳しくないけど、人が作り上げた『何か』を見るのが好きです。よくまちをウロウロしています。
名古屋グランパスと豊田スタジアムを愛するフツーの主婦。フットワークの軽さと重さを兼ね備える極端なタイプ。