REPORT/COLUMN
INTERVIEW|安藤卓児
安藤卓児

2019年9月13日(金)-10月14日(月・祝)で、旧豊田東高等学校の弓道場周辺でRecasting Club Presents「としのこえ、とちのうた。」が開催されています。その出品作家のひとり、安藤卓児さんにインタビューしました。
 
-今回「としのこえ、とちのうた。」に参加されていかがですか。
これまで、Recasting clubでの活動ではインスタレーションや、参加型の作品を作ってきましたが、本当はペインターなんです。
今回のキュレーションのために中崎さんが僕のアトリエに来てくれて、色々な種類の絵がある中で、第三者的視点で掘り下げてくれました。
それによって僕自身も自分のことを振り返りながら、今までの歩みを客観的に見れるような構成になっています。
今回の出展作の中だと、2008年の作品が一番古いです。
この作品は豊田市美術館で売っていた同館所蔵のクリムト作品のポスターを買ってきて、ステッカーを貼ったり、上からペイントなどを施して完成しました。
随分過去の作品だし正直出展するつもりは全くなかったのですが、偶然にも今クリムト展が開催しているタイミングもあり、中崎さんが出そうと言ってくれた事で出展する事になりました。
僕の制作の姿勢は、ストリートカルチャーの影響を受けていて、この作品においていうと、クリムトという権威を安易に賛美してそのまま受け入れるのではなくて、それに挑戦し、乗り越えていこうとするような、そういった哲学は今でも大切に持ち続けています。改めて見ると、自分のマインドがよく表れている作品かなと思います。
抽象絵画もいろんな作品と並行して制作していましたし、キャラクターを中心に描いていた時期もありました。
あとはニューヨーク帰りの時に制作した作品はその時の刺激が現れていたりとか。結構赤裸々にいろんな時代の作品を公開しています。
 
-豊田市での活動することに対しての思いや、これからの展望について教えてください。
やはり豊田市は自分の生まれ育った街なので愛着があります。
もっとも若い頃は不満ばかりに目がいってましたが、外に出てみて沢山の良い点にも目がいくようになり、様々な活動を通して実際に自分や家族が住む街としての豊田を自分達の手で良くしていけるという実感が現在はあります。
発展途上の新しい街だからこそ可能性に溢れており、他の大都市とは違った方向へと進化していける事に可能性を感じており、アートのある街づくりに貢献していけたらと思っています。
これからの展望は、国際的なアーティストとしての活動を海外でもより活発化させながらも、今半分住んでいる豊田市小原地区の自然と共存できるくらしを学びを深め、実践しながら発展させていき、いずれは両者を交差させる試みにチャレンジしていきたいと思っています。
田舎から世界へ。世界から田舎へ。といったイメージでしょうか。
 

 
※タブロイド版「TAP MAGAZINE 10月号」から転載

安藤卓児

 
取材:TAP magazine 編集部

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