杜若高校にて開催されていた現代アートの展覧会、『aberration THE 2ND~高校に美術館がやってきた〜』へ行ってきました!
この展覧会は 2回目の開催、TAP magazine では初回にもお邪魔しています。
前回の記事はこちら
aberration(アベレーション)とは、「正道をはずれること、脱線、異常、収差、光行差」という意味があります。
「日常」の風景を舞台に、作品が展示され「非日常」が交差する展覧会です。
主に杜若高校のOBや、その繋がりの方が出展しています。
私、東村は初めての訪問。
今回はちょうど校舎に夕陽が差し込む時間帯に伺いました。
3 年生が卒業した空き教室を活用した展覧会ですが、1.2年生はまだ授業を行なっています。
訪れた時間が丁度部活の時間帯だったこともあり、作品が並ぶ校舎内に吹奏楽部の音色、運動部の掛け声が響きわたり、とても幻想的な空間でした。
ワックスの効いた滑りの良い床を歩いていると、高校時代の懐かしい記憶がじわじわと蘇ってきます。
こちらは展示 MAP。
3 年生の教室をはじめ渡り廊下など様々な場所に作品が点在しています。
展示作品は立体造形からデザイン、建築まで様々なジャンルの作品がありました。
受付を終え進んでいくと廊下におみくじ、「abeくじ」を発見。
各引き出しに「あなたのこの一年はどんな年?」というテーマで描いたカードが入っています。
くじは募金形式になっており、地震の被害を受けたトルコに寄付をするそうです。
中根 エリカ [想う程遠くなる存在]
磯村 友里 [おもかげ][寄せ木積み木]
雨田 まなつ [港灯娘]
水尻 愛 [ふく]
グルーガンで制作されたドレス。
網目状に連なる様がまるでレースのように美しいです。
阿部 多為 [食の不在をのぞく]
こちらは展覧会の発案者であり、「aberration」を企画した愛知県立芸術大学 彫刻専攻 3年生の阿部多為さんの作品。
7 枚のお皿が並べられた無機質な空間の中に、光が差し込みどこかあたたかみを感じます。
水谷 優芳 [みえないこと]
卒業式の日から時の止まった教室に無数の膨らんだ袋。
教室の中まで進んでいくと鈴のついたお守りのようなものが入っている袋も。
奥まで進むと卒業生が描いたイラストや文字がありました。
「この支配からの卒業」一度に多くの数式が視界に入ってきてしまい、脳が潰れかけました。
私自身、数学とは不仲だったのでこれは共感しかない…
瀧井 ひなの [ぼくらの物語]
中庭に展示されているこちらの作品。
地面に座って見ることで後ろの風景、空、校舎が入りその全てが作品になります。
見る角度、時間によって印象が変わるのでずっと眺めていたくなりました。
展示作品ではないですが、校舎内に掲示されている様々な掲示物も見ることができるのも魅力の一つ。
学校生活を送っていないと見ることがないものばかりでワクワクします……
「自由に持っていって、自由に戻せばよい。ひと言だけ 本は大切に」
……良すぎる。
同年代の作品を鑑賞でき、自分自身の制作意欲を掻き立たせることができる貴重な展覧会でした。
杜若高等学校総合推進部の YouTube チャンネルでは、制作風景を観ることができます。
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とよたのまちを絵に描き起こしたり、まちの変化を探しながら散歩したり。
デザインを学びながら好きなことを自由にやってます。
微力ながら同年代にアートの魅力を伝えることができないか模索中。
⇨@higa_tt