前回の墨絵体験に続き、生活の中に「悦」を取り入れたい…
今回は豊田市民芸館で行わている体験講座「そば猪口(ちょこ)絵付け体験」にTAP-magazine 編集部の安井さんと参加しました。
(※限定数に達したため現在体験は終了しています。)
自分の描いたそば猪口でお蕎麦を食べるなんて、すごく贅沢ですよね…
受付を済ませ、いざ体験!
まず、素焼きしたお猪口に鉛筆で下書きをします。
しかし、いざ目の前にすると「何を描けばいいんだ」現象に悩まされます。
そういう方のために!いくつかのパターンが描いてある用紙があります。
鉛筆の下書きは焼成したときに消えるそうなので、間違えてしまっても問題無いそうです。
次に呉須(ごす)という液を筆につけて絵付けをしていきます。
濃い液と薄い液、もっと薄い色で描きたい場合は水でさらに薄めて描きます。
これは前回体験した墨絵体験とも共通する部分が…!
ろくろもあるので、線を綺麗に一周引きたい時など便利です。
安井さんが挑戦!
が、うまく引けず!難しい!
体験は大人も子供も夢中。
「そば猪口ってなんで「猪」に「口」て書くんでしょうね」
「やっぱり、「猪」の「口」に形が似てるからなんじゃないの?」
「そう…なんですかね…」
そんな答えも出ないようなことを安井さんと話し合いながら、黙々と絵付けをしていました。
お猪口の外側だけでなく、中にもちょっと絵を描いて…
完成です!
濃淡を意識してはみましたが、、色が混じってしまって同じ濃さになってしまったような…
体験はここまで。後日、焼成した完成品を引き取りに行きます。焼き上がりがとても楽しみ!
掛かった時間は約20分。
体験時間は10時〜15時まで。参加費は500円。限定300個のため、なくなり次第終了です。
そば猪口絵付け体験は毎年開催しているそうなので、今年逃してしまった方は来年の機会に是非参加してみてはいかがでしょうか。
体験後、現在民芸館で行われている企画展「植物文様の民芸」を鑑賞しました。
植物の文様を取り入れた石皿、香炉、お猪口…約250点の民芸品が展示がされています。
江戸時代の職人が絵付けしたものは、線も伸びやかでどこか遊び心のあるデザイン。
細かい手作業にも驚きですが、自由なデザインは古さを全く感じません。
植物に込められた意味なども詳しく解説されていて、とても見応えがありました。
会期はこちらも8月29日(日)までです。
展示以外にも、豊田市民芸館では陶芸や藍染めや絞り染め、また挙母木綿の手紡ぎやトンボ玉作りなど様々な講座を体験することできます(※要予約)
今後も豊田市民芸館の講座や展示をチェックして、レポートしていきたいと思います!
取材:森井早紀(TAP magazine 編集部)
アンダーグランドな音楽と美術と映画をこよなく愛すちょっと変わった人。
橋の下世界音楽祭に衝撃を受け、豊田の街に魅力を感じ始める。
自身も作家活動を行なっており、2020年に豊田市美術館ギャラリーで自ら企画したグループ展『HELL THE TRIP』を開催。
豊田の魅力を発信しながら、何やらおもしろいことを企んでいます。
植物文様の民芸
日時:2021年3月9日(火) – 8月29日(日)
休館日:月曜日(祝日は開館) 9:00 – 17:00
場所:豊田市民芸館(愛知県豊田市平戸橋町渡岩86-100)
TEL 0565-45-4039/FAX 0565-46-2588
観覧料:無料